その痛み、温めるのと湿布 どっちが楽ですか

湿布は万能だと勘違いしていませんか?慢性の腰痛などの場合は湿布より温めたほうが好ましいと考えられる場合があります。

湿布ってすうっと冷えて気持ちがよいし、腫れてズキズキしているときは楽になりますよね。急性期は苦痛を避けたり、炎症を抑える効果を期待できます。

痛み止めの成分が入っているのでまず痛みが楽になりますし、消炎作用もあります。

ねんざした直後のように、ズキンズキン我慢できないような強みがある時には対症療法として使用するのは便利でしょう。

怪我をしたとき、または良くない菌が入って化膿した時など、または自己免疫疾患などの時には炎症が起こります。


腫れる、痛む、熱を持つ、皮膚が赤くなる、などは炎症が起こっている特徴です。馴染み深いでしょう。

では炎症とは?いったい体では何が起こっているのでしょうか?

例えばねんざ。強く足をくじいてしまい、じん帯や筋肉を伸ばしすぎて

細胞レベルで強いダメージを受けています。その細胞の中には生存不可能なものも、損傷が強いものもいるわけです。

それをきちんとかたずける必要があります。体にとってそれはゴミになりますから。

私たちはほとんど意識していませんが、体の細胞というのは休まず生きている間ずっと入れ替わっています。

体って頑張ってくれてるのです。本当に大事にしてあげてくださいね。

さてさて、ダメージを受けてダメになった組織は片づけなければなりません。

早く元の健康な状態に戻るために、サイトカインなどの物質が放出され、それらが片付け部隊を呼び寄せます。

(整形外科の坂井学医師のブログではわかりやすく教えてくださっています。)
身体を修理する過程としてその時にいろんな反応が起こってしまうのです。それが炎症の正体です。

急性期ではダメージも強く、強い炎症が起こります。すると痛みも強く苦痛です。

また炎症がほかの炎症を誘発してしまい、過剰な炎症を起こしダメージを広げてしまうのでそれを防ぐ薬や湿布を活用するのが適切です。

湿布で気をつけなければならないのは皮膚が酷くかぶれる人がいます。日光にあたって強い皮膚炎を起こした人もいます。また発疹が出て皮膚科の治療が長引いた人もいます。

長い時間張っていたり、長期間使い続けたらり、汗をかいたら、日光にあたる場合には注意が必要です。

慢性期、1ヶ月以上も続く腰痛やその他の痛みは炎症の原因を治療する方が大事で、炎症を抑えるのが目的ではありません。

強い炎症が治まってきたら、体の回復を促していくことを考えたいです。

老廃物を排泄するにも、細胞を機能させる酸素やエネルギーを送り込むのにも血液循環は大切です。そして神経の働きも大事です。

温めたら気持ちが良い場合は、温めることを試してみてください。薬の成分も体にとっては栄養ではなくゴミとなりますから。

覚えていて欲しいのは、怪我ではなく、スポーツや仕事の後の疲労であれば、ひんやりタイプの湿布、消炎鎮痛作用のある湿布は回復を遅らせる可能性が高いでしょう。

整形外科や整骨院などでも、慢性期の方には温める治療をしているでしょう?こういう時期の方は湿布は気休め、テーピングの効果の方が大きいかもしれません。

加えて伝えておきたいことがあります。

とくに野球をやってる10代の子供さんに肩のアイシングをするのは、厳禁にして欲しいです。

今はもうそんなことはないと思いますが、昔は普通に練習や試合中に冷やす方がいました。働いた肩に血液を回して疲労回復を促進しようとしている体にアイシングは逆効果です。

肩の故障の原因になりますので、くれぐれもご注意下さい。子供の体の健康を大事にしてください。

もし怪我をしているレベルなら、医師の診察を受けるべきで、冷やした後に、また投げるなどしないでくださいね。これだけはお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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